2015年1月15日木曜日

「未病」を治す


「明らかな病気ではないけれど何だか調子が悪い」状態を「未病」と呼ぶ。「未病」とは、病気でもないけれど健康でもない、健康から病気に向かう道の途中、とも言える。





多くの人は、健康を失って、病気になって、初めて健康であることのありがたみに気が付く。そしてお医者さんでもない限り、病気や死に身近に接する機会はあまりない。


だから、「未病のうちに治すことが大切。」と、どれだけ言われたとしても、ピンとこないのかもしれません。





僕だって昔はそんなことを考えたことはありませんでした。でも今、そう考えるようになったのには、明確なきっかけがあります。


僕が以前勤めていた治療院には、沖縄から北海道まで全国から色んな病気を抱えた患者さん達が毎日何十人も集まっていました。その中にはお医者さんから余命を宣告をされた方達もいたし、現代医学では治療法がない様々な病気の方達もいました。そこにいた三年間の間に亡くなった方も何人もいました。

そこでの三年間で、「病気になってしまってからそれを治すことがどれだけ大変か」ということを、実際にこの手で触って、この目で見てきました。





だから、こう思わずにはいられません。

もし、そんな風になる前に、もっとずっと早い段階で、「ちょっと調子が悪いな」くらいで済んでいるうちに、自分の心や体に意識を向けてケアをしていたら、あの人達は死なずに済んだのではないか、こんなに苦しまなくてよかったのではないか、と。


ごくごく一部の方を除いて、そこまで症状が進むずっと前に、体には色んなサインが出ていたはずです。そのサインをちゃんと受けとって、あらためるべき所をあらためていたら、きっとそうはならなかっただろう、と。






だからこそ、今は

「未病」のうちに治すことが大切だと、
「病気にならないようにする」ことが大切だと、
「健康であり続ける」ことが大切だと、

心からの実感を持ってそう思います。





病気になってから治療をするのではなく、そうならないように、できる限り早い段階で、自分の体や心に耳を澄ませてケアをして欲しい。病気にならない様に予防をして、健康を維持して欲しい。



そのお手伝いをすること。
そして、そういう考え方を広めてゆくこと。



それが僕のライフワークだと思っています。



0 件のコメント:

コメントを投稿